越智 將人
1958年 愛媛県朝倉村(現今治市朝倉)に生まれる。
近年になり里山という言葉が作られたが、その言葉のとおりの自然と人が共存する田舎(朝倉村)で生まれ育った。その育った環境こそが越智将人の原点である。
庭師を志したのは高校入学時からで、漠然と自然を相手にする仕事に就きたいという思いからであった。
卒業後造園科のある学校へ進む。その後、日本庭園の基礎を学ぶが、それに満足せず自分の世界を切り開いてきた。常に新しい発想を求め、毎年海外へも出向いている。
風、空、水、光(太陽)、土(石)という自然の力を謙虚に受けとめて、反映していくことが越智将人の庭作りである。
- 一級造園技能士
- 一級造園施工管理技士
- 二級土木施工管理技士
人と同じ庭を作るのでは、自分の存在価値がなくなる。
越智さんの庭は和風?洋風?ってよく聞かれるのだけど、そんな時は自然風って答えているんです。
雑木の庭こそ庭師の技量が試される。絶妙な間(ま)は、ここち良い空間を作り出す。
【空】【水】【土】【風】【光】を知ればすべてを理解できる
毎日毎日太陽の光は地球にふりそそいでいるんです。
風に揺れる枝葉を日の光が射す時の美しさが好きなんです。
水の流れを見ているといつまでも飽きることがない。
時々恐れ多くて石が彫れない時があるんです。石が語ってくれるまでは彫れないんです。
コンクリート打ちっぱなしの塀もそれはそれでいい。でも私の答は【版築土塀】となった。
四季のある日本、最も美しい文化を持つ日本に生まれてきたことを感謝しています。
やはり基本と技術は大切です。それがなければすべてが始まらない。それがなければ新しい発想も浮かばない。
庭には品格がなくてはいけません。
今の時代、庭に最も求められているものは心地よさとか癒しだと思うんです。
いいものはいいんです。理屈はいらないんです。
受賞・認定歴
- 2011年
- 一般社団法人日本庭園協会 日本庭園協会賞受賞
- 2012年
- 一般社団法人全国技能士連合会 全技連マイスター(造園)認定
- 2014年
- 厚生労働省 ものづくりマイスター(造園)認定
- 2014年
- 愛媛県知事表彰 優秀技能者
- 2015年
- 愛媛県 愛媛マイスター(造園)認定
2014年11月23・24日
日本庭園協会主催シンポジウム『庭と建築を考える』開催
パネルディスカッション パネラー出演
2016年5月22日
一般社団法人日本造園組合連合会 造園シンポジウム パネラー出演
2021年 現代の名工に選出
卓越した技術を持つ人々を厚生労働大臣が表彰する「現代の名工」に、令和3年度越智將人が選ばれました。造園業としては愛媛県で初めての受賞です。写真は松山市で行われた表彰式の様子です。
今治地区産業雇用促進協議会のホームページで紹介されました。
https://www.barijob.jp/human/ochimasato.html